1:シーシャは自宅でも楽しめる?
この記事を読んでいる人はシーシャに関心を寄せている方が多いと思います。ここで、一つの状況を想像してみてください。あなたは休日にのんびりとした時間を過ごすために、シーシャ店に向かうことを決めました。しかし、外では大雨が降っています。シーシャを吸いたいけれど、雨の中外には出たくないですね。その時、一つの疑問が浮かびました。それは、「シーシャは自宅でも吸うことができるのではないか」ということです。
家でシーシャを楽しむことができれば、天候に左右されることもなく手軽にリラックスすることができますね。しかし、フレーバーやボトルなどシーシャを楽しむためにはいくつかの準備が必要です。内容が多岐にわたるため前編と後編に分けさせていただきます。前編では、自宅でシーシャを楽しむために必要な道具とその相場について紹介し、後編では道具の紹介に加えて自宅でシーシャを吸う際の注意点についてまとめていきます。
2:必要な道具/相場
初めに、シーシャを楽しむためには以下の道具が必要となります。
・シーシャパイプ(ホース,アッシュトレイ,ボトル,ステム含む)
・シーシャボウル,ハガル,トップ,ヘッド
・ヒートマネジメントシステム
・シーシャフレーバー
・シーシャ炭
次に、各道具の説明と相場について説明していきます。
①シーシャパイプ(ホース,アッシュトレイ,ボトル,ステム含む)
シーシャパイプは、シーシャを楽しむ上で必須の道具になります。本体のシーシャパイプに加えて、ホースやアッシュトレイといった一式が揃ったセット販売も見られます。金額は安価なものでは6,000円前後のものがあり、高価なものになると6万円を超える場合もあるようです。現在は、シーシャのブランドも多様化しているため、安価で性能の良いシーシャパイプも増えています。しかし、値段の安い商品には海外製の商品や扱いが難しいものも多いため予算は1万5,000円〜20,000円程度を想定しておくと購入時の選択肢が広がると思います。
②ボウル(ハガル,トップ,ヘッド)
ボウルはシーシャのフレーバーを守る部分のパーツの総称です。別名として、ハガルやトップ、ヘッドとも呼ばれています。形状や材質により煙の質や量が変わってくるため、シーシャにおいて重要なパーツといえます。ボウルの相場は数百円から数千円台とかなり開きがあります。形状や材質によっても金額が異なるようです。ボウルの形状は主に、以下の3種類に分けられます。
A)エジプシャン(ストレート)ボウル
フレーバーを盛る部分の底に穴が空いているタイプのボウルです。ストレートボウルともいいます。ボウルの底に穴が空いているため、生成された煙が直接吸い出され味が濃厚になりやすいのが特徴です。デメリットとしては底面に穴が空いているため、フレーバーやシロップがパイプに落ちやすいことが挙げられます。また、穴の上に直接フレーバーが乗っているため吸いもファンネルボウルなどと比べると重くなります。
B)ファンネルボウル
ボウルの中央部分が隆起しており、その頂部に穴が空いているタイプのボウルです。外気を取り込む穴が大きいため、吸いが軽く滑らかな煙になりやすいのが特徴です。またエジプシャンボウルと比較してフレーバーやシロップがパイプに落下しにくいメリットもあります。
C)ボルテックスボウル
ボウルの中央部分が隆起しており、その側面に穴が空いているタイプのボウルです。エジプシャンボウルとファンネルボウルのハイブリッドのようなタイプです。外気を取り込む穴が小さく、味が濃厚になりやすいのが特徴です。また、中央部分が隆起しているためフレーバーやシロップがパイプに落下しにくいメリットもあります。吸いの軽さに関してはエジプシャンボウルとファンネルボウルのちょうど中間程度といえます。
次に、ボウルの材質に関してですが、これも主に、陶器・シリコン・ガラスの3種類に分けられます。材質による違いについては、それぞれの素材の熱伝導率の違いにあります。熱伝導率とは熱を伝える効率のことをいい、熱伝導が高いほど「熱しやすく冷めやすい」、熱伝導が低いほど「熱しにくく冷めにくい」という性質を持っています。
つまり熱伝導が高ければフレーバーの温度も上がりやすくシーシャの煙も激しくなる傾向があり、熱伝導が低ければフレーバーの温度が安定しやすく味が安定しやすいなどの特徴があります。つまり、この中の素材では陶器 > ガラス > シリコンの順でシーシャの煙が激しくなり、逆にシリコン > ガラス > 陶器の順では味が安定しやすい傾向にあると言えます。また、シーシャのボウルには、1つの素材だけでなく様々な素材を組み合わせて作られているものもあります。ボウルによってフレーバーの感じ方や強さが大きく異なるため、自分の好みに合ったボウルを探してみてください。
3:後編へ
皆様、ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。こちらの記事からもわかる通り、シーシャを自宅で楽しむためにはさまざまな道具を比較した上で最適な道具を選ぶ必要があります。後編では、ヒートマネジメントシステム/フレーバー/炭についてまとめています。