みなさんはシーシャをご存じですか。近年、タバコに代わる新たな嗜好品としてこのシーシャが注目されています。一方で「シーシャを知らない」「名前だけ知っているものの仕組みや歴史がわからない」といった方も多いと思います。そこで、今回はシーシャとは何かを説明した上でその歴史について紹介していきます。

 

 

1概要

 シーシャとは何かについて説明します。一般的には、水パイプと呼ばれる喫煙具を使用する喫煙方法の事をシーシャと呼んでいます。初めに水パイプの上部に置かれたタバコの葉を加熱することで煙が発生します。その煙を一度パイプ内の水に潜らせることで濾過します。この過程でタールやニコチンといった有害物質が水に溶け出すのです。そして、この濾過された煙を喫煙することがシーシャの嗜みになります。この煙には通常のタバコとは異なりフレーバーと呼ばれる刻んだタバコの葉に香料や糖蜜を加えた特殊な香りがついています。香りにはフルーツ系やナッツ系、ミント系など様々な香りが日々生み出されており、フレーバーを楽しむことがシーシャを嗜む上で最大の楽しみになることでしょう。

 

2歴史

2-1シーシャ(水タバコ)誕生の歴史

 シーシャの発祥については諸説ありますが、1600年代(早くても1500年代)のオスマントルコかエジプトかインドという説が有力です。当時は香料はついておらず、濾過した煙をそのまま吸っていたようです。その後17世紀には煙を吸うための水パイプに細工が加えられたり、19世紀に着香の技術が確立されていったことで中東文化を代表する嗜好品として発展していきました。中東各地で発達したため、国や地域、語圏によって、その呼び方もさまざまです。エジプトや中東では「シーシャ」と呼ばれるのが一般的で、トルコでは「ナルギレ」と呼ぶことが多いようです。

 また、シーシャには嗜好品という面だけでなく話の場を円滑にする材料としての役割も持っていました。19世紀以降、中東の一般社会に浸透したシーシャは人種や階級関係なく人々を繋げるツールとして重宝されました。特に議論の場では、初対面の人々の緊張を和らげたり活発な議論を促すために機能していました。日本では、お酒を飲みながら話す「飲みニケーション」が相手との距離を縮める方法として知られていますがシーシャもこのような役割を果たしていたのかもしれません。

 実際に20世紀以降、グローバル化の流れに乗ってシーシャもアメリカやヨーロッパへと輸出されましたが、中東の国々と同じように相手をもてなす際の嗜好品として用いられているようです。長い歴史を持つシーシャですが、このような背景を知ることでより深くシーシャを楽しむことができるのかもしれません。

2-2日本におけるシーシャ(水タバコ)事情

 中東では嗜好品としてだけではなく、文化の一部として多くの人に親しまれているシーシャですが近年、日本にも気軽にシーシャを楽しむことのできるお店が全国的に増えてきています。「シーシャカフェ」や「シーシャバー」と呼ばれるこれらのお店は、リラックスできる空間を提供している場合が多くゆったりとした音楽のかかる部屋でシーシャを楽しむことができます。楽しみ方は人それぞれですが、シーシャとドリンクを注文し、一緒に訪れた人とゆっくりとした時間を過ごすことのできる場所として人気を集めているようです。日常の中に隠れた落ち着きを求めて、皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

シーシャ屋デグーは皆様のご来店を心よりお待ちしています。