1:シーシャ(水タバコ)に害はあるのか

 近年、新たな嗜好品として人気を集めているシーシャですが、一方でこのような意見を耳にします。それは、「シーシャを吸うことで体に害があるのではないのか」ということです。シーシャは水タバコとも呼ばれていることから、タバコと似ているのではないのかと考え、健康への影響が第一に浮かぶようです。確かに、シーシャにはタバコと同様の成分が含まれています。しかし、正しい吸い方と適切な頻度を守っていれば安全かつのんびりとシーシャを楽しむことが可能です。今回はシーシャにはどんな成分が含まれているのか、そして、正しいシーシャの吸い方を知りましょう。

 

2:シーシャ(水タバコ)に含まれる成分とは

 ここではシーシャに含まれる成分について紹介していきます。結論から述べると、シーシャにもタバコと同様に有害な成分は含まれています。一方で、タバコに比べて圧倒的に有害性が少ないことも事実です。一例としてシーシャには4種類の主要な有害成分のみが含まれている一方で、タバコにはなんと82種類もの有害成分が入っているようです。シーシャの吸い方や扱うフレーバーの種類によっても有害物質の量は異なりますが、タバコとシーシャには原料の段階で既に有害性に差が有ることが分かります。

 

3:煙の段階で有害成分は濾過される?

 シーシャの仕組みは、フレーバーと呼ばれる専用の香りをタバコの葉に纏わせ、燃やした煙を一度水を通すという特徴があります。言い換えると一度水中で濾過された煙を私たちは吸っているのです。ここで、皆さんは疑問に思うのではないでしょうか。「シーシャの煙は濾過されているのだから有害物質は含まれていないのではないのか」と。確かに、シーシャの成分が濾過の過程において、減少することは多少あります。しかし、完全に濾過されるわけではないので注意が必要です。なかでも注意すべきは、一酸化炭素による影響です。

 一般的に酸素は赤血球のヘモグロビンと結びついて血液中で運搬され、体中に供給されます。しかし、一酸化炭素は酸素と比べて200倍以上ヘモグロビンと結びつきやすく、赤血球の酸素運搬能力を低下させて酸欠状態を引き起こします。この成分はタバコにも含まれており、喫煙時にクラクラしたり、気持ち悪くなるのはこの一酸化炭素が原因の一つです。ここまではシーシャの有害性を主に取り上げてきましたが、これはあくまで過剰に摂取した場合の話です。正しい吸い方を守っていれば、シーシャは安全に楽しむことができます。

 

4:まとめ

 いかがでしたでしょうか。このようにシーシャは正しい吸い方と量を守っていれば、安全に楽しむことができます。これから、シーシャを吸ってみようかと検討している方にも是非、このコラムを見ていただきたいです。フレーバーやボトルのデザインなど魅力的な部分の多いシーシャですが、一方で健康を気遣う大切さも忘れないでください。ノンニコチン・ノンタールのフレーバーもあり、提供するお店も増えてきています。皆様のシーシャライフがより楽しくなることを願っています。